記事目次
不倫の慰謝料を請求する際に弁護士に相談するタイミングは?
弁護士に相談するのが早い方が良い理由
1. 現在置かれた状況を客観的に把握できる
2. 必要な情報や証拠を検討してもらえる
3. 探偵費用の赤字を避けられる可能性がある
4. 不利になる行為を注意してもらえる
弁護士への依頼のすすめ
早期の依頼が最も効果に繋がりやすい
冒頭に結論を申し上げておきます。
不倫の慰謝料を請求する際に弁護士に相談するタイミングは、「早ければ早いほど良い」。これに尽きます。
不倫を疑ったら、ご自身や知人の間で対策を話し合うよりも前に、とにかく弁護士に相談すべきです。
病気になったときに病院に行くのと同様、弁護士への相談も早くて損になることは考えにくいものです。
弁護士への相談が早すぎた場合には、○○したときに再度相談してくださいと案内を受けるだけですので、ご自身や知人の方との間で何かを判断するよりも先に、弁護士への相談をおすすめします。
問題がこじれる前に弁護士に相談することが、早期解決への近道です。
以下では理由を説明していきます。
配偶者が不貞を行っていることが発覚した場合、非常にショックを受けて取り乱してしまい、被害者側であるにもかかわらず結果的に不利な立場に追いやられてしまうことがあります。
しかし、被害を受けたのであれば正当な賠償を受けるべき地位にあるはずですから、不当な不利益を被る必要はありません。
不当な不利益を防止し、正当な利益を得るにはとにかく早い段階で弁護士に相談する必要があります。
弁護士に相談するのが早い方が良い理由
1. 現在置かれた状況を客観的に把握できる
法律上、不貞行為の被害者が慰謝料を請求するためには、配偶者と不倫相手とが不貞行為を行ったことを主張・立証しなければなりません。
現在置かれた状況を把握する中で保有している証拠で足りているかといった法律上の問題を検討し、事件全体を通した見通しをある程度つけることも弁護士の役割です。証拠が足りているとすれば、どのくらいの慰謝料額が見込めるかも弁護士が検討します。
また、法律上の問題だけではなく、例えば相手方の職業やご近所関係といった事実上の問題も解決方針に影響する場合があります。
弁護士がそうした全般的な話を聞き、相談者の方々と一緒に検討することで現在置かれた状況を客観的に把握することができ、今後の方針を正しい方向性で考えることができるようになる場合があります。
2. 必要な情報や証拠を検討してもらえる
上記のとおり、不倫の慰謝料を請求するには不倫された側が事実を主張・立証しなければなりません。
そのためにどのような情報が必要か、それを裏付ける証拠は何かというのは、弁護士が事件全体を見渡しながら検討すべきものです。
インターネット等で必要な証拠を調べたとしても相談者の方々が置かれた立場は千差万別ですので、自分の事件の場合にどの情報が必要かの判断自体が難しいため、的外れな結果になる場合もあります。
不倫の証拠として簡単に思いつくのは探偵によるラブホテルの出入り写真などがあると思いますが、それがなくても立証が可能な場合があります。
必要な証拠は弁護士とともに検討すべきです。
3.探偵費用の赤字を避けられる可能性がある
不倫を立証する有力な証拠として、探偵業者の調査記録があります。
探偵費用はやみくもに調査を行うと極めて高額になる傾向がありますが、裁判例上その探偵費用を必ずしも配偶者や不倫相手に請求できるわけではなく、請求できる場合でも一部だけにとどまることがほとんどです。
悪質な探偵業者は、「慰謝料が500万円とれるから、200万円の調査費用は安いもの」「調査費用は相手に請求できるので大丈夫」などと説明し、高額な調査を行わせようとします。
しかし、ほとんどのケースで悪質な探偵業者が説明するような結果にはならず、慰謝料を獲得できても探偵費用の方が高額で、結果として赤字になってしまうという事案が往々にしてあります。
そのため、まずは探偵への依頼が必要か否か、必要だとしてどのくらいの予算をかけるかということを、法律的な観点から正確に検討するために弁護士へ迅速にご相談ください。
4.不利になる行為を注意してもらえる
相談者の方々の中には、配偶者や不倫相手に制裁を与えたいという気持ちが強く、刑事犯罪に該当する行為を行ってしまう方が少なくありません。
もちろん、被害感情としてそのような思いを持ってしまうことは理解できます。しかしながら、法律上は金銭賠償の原則というものがあり、相手方から受けた被害を金銭によって慰謝し、回復することが原則です。
不倫関係に対して責任を負わない会社や知人、親族などに不倫関係を告知したり、告知することをちらつかせ、高額な金銭を要求するなどの行為は、名誉毀損罪や脅迫罪、恐喝罪といった犯罪行為に該当する場合があり、非常に危険です。
不倫の慰謝料を獲得できたとしても、ご自身に前科がついたり、そうした犯罪行為の慰謝料(場合によって不倫の慰謝料よりも高額になります)を不倫相手や配偶者に支払わなければならなくなるなど、極めて不利な立場に追いやられる可能性があります。
弁護士に迅速に相談すれば、やってはいけないことはやってはいけないと説明してくれますので、こうした不利益を避けられる可能性があります。
以上が、主な弁護士への早期相談をおすすめする理由です。
配偶者や不倫相手に慰謝料を請求したい場合は、早急に弁護士に相談することをおすすめします。
早急に弁護士に相談すれば、現在の手持ち情報から適切な対処を検討し、必要な追加資料を判断することができ、結果的に正当な解決へ繋がることが多々あります。
ご自身や知人の方々で何かを判断するより前に、弁護士への相談をおすすめします。
弁護士への依頼のすすめ
早期の依頼が最も効果に繋がりやすい
当事者の方々が弁護士へ依頼する前に行った行動が原因で、弁護士へ依頼しても思ったような結果が得られないことがあります。
とにかく早期に弁護士へ相談し、弁護士へ相談する前に自分で交渉しないことは非常に重要です。
また、一旦自分で交渉してみて、ダメだったら弁護士へ依頼するという方もいらっしゃいますが、弁護士が介入する前の行動が原因で思ったような成果が上がらないことがかなりの割合であります。場合によっては、今からご依頼いただいても何もできませんという最悪の事態も想定されます。
早期の相談と、弁護士に依頼するのであれば一から依頼するというのが最も成果が上がりやすいことは覚えておいていただければと思います。
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