C型肝炎の治療方法は、肝炎の活動度(肝細胞破壊の速度)、病期の進展度(肝線維化の程度)、末梢血中のHCV量及び型(セロタイプ又はジェノタイプ)、年齢、全身状態などを基に、総合的に判断して決定される。
一般的には、抗ウイルス療法(インターフェロン治療、インターフェロンとリバビリンの併用による治療)により、HCVを駆除し、完全治癒を図ることが第1の選択肢となる。総合的に判断して、抗ウイルス療法の適応がないと考えられる場合や、抗ウイルス療法を行っても効果がなかった場合には、抗炎症療法(強力ネオミノファーゲンCの静注やウルソデオキシコール酸の内服など)選択する。
上記選択肢の対象とはならず、肝発がんのリスクが高い状態にまで進展している場合には、肝庇護療法によるとともに、画像診断、腫瘍マーカーを用いた定期的な検査による肝がんの早期発見、早期治療を行う。
(平成22年(ワ)第44040号、平成23年(ワ)第910号、同第17717号
各損害賠償請求事件 )
平成24年(ワ)第5680号 薬害C型肝炎被害者救済請求事件)
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