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アスベスト(石綿)の種類 ~ショートコラム②~

執筆者の写真: litruslawlitruslaw

前回のコラムではアスベストについてご紹介しました。今回はアスベストの種類についてご案内します。

アスベスト(石綿)は、天然の鉱石の中に含まれる繊維状ケイ酸塩鉱物です。別名「せきめん」、「いしわた」などと呼ばれています。

現在、アスベストの種類は以下の6種類があります。

・クリソタイル(白石綿):世界で使われた石綿の9割以上を占める。柔軟性、吸湿・吸水性が大きい。

・クロシドライト(青石綿):吹付け石綿として使用されていた。他に石綿セメント高圧管に使われてきた。アスベストの中で毒性がとても高い。

・アモサイト(茶石綿):主に吹付け石綿として使用されていた。他に各種断熱保温材に使われてきた。

・アンソフィライト石綿:他の石綿やタルク、ひる石などの不純物として含まれる。

・トレモライト石綿:他の石綿やタルク、ひる石などの不純物として含まれる。吹付け石綿として一部に使用されていた。

・アクチノライト石綿:他の石綿やタルク、ひる石などの不純物として含まれる。日本ではあまり出回っていない。

6種類の中で代表的なものはクリソタイル(白石綿)、アモサイト(茶石綿)、クロシドライト(青石綿)です。

アスベストの発がん性は高い順からクロシドライト(青石綿)、アモサイト(茶石綿)、クリソタイル(白石綿)となります。

アスベストが人体に危険な理由については来週木曜日掲載のコラムにてご紹介します。


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